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とことん遊ぶぞ 北海道! › 北海道開拓に思いを馳せる › 石狩川の「鮫の神様」と「鮭の豊漁祈願」

2011年11月17日

石狩川の「鮫の神様」と「鮭の豊漁祈願」


毎日の食卓に、鮭を使ったオカズが並ばない日は無い。
鮭からいただいた命が、食卓を彩る「とうちゃん」の家。

毎日毎日、鮭を食べ続けていると「鮭の豊漁」を祈願して建てられた神社について、
ブログを書いてみたくなった。




その神社は「石狩弁天社」
「石狩灯台」と一緒に、現在でも地域の漁業を見守り続けている。



創建は1694年(元禄7年)、300年以上の歴史を誇る石狩地方で最古の建物。
ちなみに1680年代には「徳川光圀」公が快風丸をこの地域に派遣し、現地の調査を行った。

松前藩により「石狩場所」が設けられて以来、石狩は漁業やアイヌ人との交易の中心地として栄えた。
漁業のみならず、内陸部で生産した木材等を道外へ運ぶ中継点としても重要な役割を果たした場所。



代々の石狩場所請負人などによって信仰され、地域から愛されていた弁天社は、
現在の八幡神社の場所で、河口に向って石狩川の豊漁を見守り続けていた。



社は、風雪に耐えた古ぼけた木色の見事な装飾が施されている。
この素晴らしい装飾は、地域の人々の信仰心の現れなんだろう。


社の境内?には、様々な奉納物が昔の姿を留めている。



「とうちゃん」的に印象的だったのは、小屋に大切に保管された「狛犬(奉納 柏屋久兵エ 年代不明)」だ。
こう言っては失礼かもしれないが、「犬小屋」を連想してしまい、ニヤけちゃった。



誰もいない弁天社。
建物の隙間から、内部を覗かせてもらった。
事前に連絡を行えば、内部の見学も可能との事だ。




1808年(文化5年) 【老将絵馬額】奉納 宮内定右衛門  1856年(安政3年)【 関羽正装絵馬額(文昌作)】

江戸時代に奉納された、由緒ある文化財が目白押し。



弁天社には、是非お目にかかりたい奉納物がある。

1825年(文政8年) 【妙亀法鮫大明神神像】奉納 山田仁右衛門(石狩場所の元小屋支配人)

鎧を着け亀の背に乗った「妙亀」像と、衣冠束帯で鮫の背に乗る「法鮫」像の2像で構成されている。
石狩場所請負人であった村山家が作成した「妙鮫法亀大明神由来」によれば、1818年(文政元年)、
石狩場所関係者の夢枕に石狩川の主とされる巨大な鮫と亀が現われて祭祀を依頼したことから、祠が建立され、
1826年(文政8年)妙鮫法亀大明神の像が奉納された。
以後、石狩場所関係者などにより祀られ、現在も地元漁業者の信仰の対象となっている。


(参照 文化遺産オンライン)


「石狩川の主」として、その存在が神聖視された「チョウザメ」。
北海道の各地で、伝説と信仰を確認する事が出来る。

【気になるなぁ〜サメの神様と「佐女川神社」】でも書いたけれど、
木古内町では、サメの神様は「白衣を着た美しい女性」だった。
石狩弁天社では「黒の衣冠束帯の男性」だ。


「とうちゃん」の勝手な想像だけど、木古内町では「キャビア」が好まれて、
石狩では、その身を好んで食したからかな?

イクラなんでも食べないよね、神様。



大分、話が脱線したけれど。

1894年(明治7年)八幡神社が弁天社を押しのけて、当時の一等地であった
旧弁天社跡へ移ってきた際に、弁天社は現在の位置に落ち着いた。
ちなみに石狩八幡宮は、1858年(安政5年)石狩が幕府の直轄地となった時、
函館総社八幡宮の末社で、蝦夷総鎮守として建立された由緒ある神社だ。





現在まで残されている石狩八幡宮の石鳥居は、石狩弁天社へ奉納されたものだ。


現在の場所は、旧○○さんの住宅地内だったような気もするけど、手元に資料が無いので、
コチラの話は、未確認の噂という事で。

さらに噂を重ねるならば、地域の人々の弁天社に対する信仰から、廃社を逃れた経緯があった
ような気がする。

この背景には、開拓使による宗教政策が見え隠れもする。
当時、活気賑わう一等地にあり、地域の人々の信仰を集め続けた弁天社を無理矢理移転させるなんて、
政治の力以外には考えにくいでしょ。


この神社を調べていたのは、もう1年以上昔の事。
いろいろな小話を仕入れていたけれど、だいぶん忘れちゃったな。
「とうちゃん」、調べるのは好きだけど、本当に良く忘れるから。



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【参 考】

石狩市HP
石狩弁天社創建三百年記念事業実行委員会編(1994)石狩辨天社史.


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