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2012年12月22日

中富良野の大地に咲くラベンダーと徘徊する羊

中富良野の大地に咲くラベンダーと徘徊する羊

 富良野方面への観光は、ラベンダーが咲き誇る季節がいいよね。
 旭川市から、美瑛町、上富良野町、中富良野町そして富良野市へ続く国道をドライブすると、視界に
広がる色彩の競演。
 車で駆け抜けてしまうのが、本当にもったいなく感じる。
 

 この地域の代名詞とも言えるのは「ラベンダー」の花。

 北海道におけるラベンダー栽培のルーツ。
 それは、曽田香料(創業者 曽田政治氏)が、昭和12年フランスから、5kg程の種を仕入れたことに始
まる。

 北海道の気候などが、ラベンダーの生育に適していたらしく、昭和15年から本格的にラベンダー栽培
が行われ、昭和17年にはラベンダー精油の蒸留が成功する。
 もともと、香油を得るための商品作物「ラベンダー」。
 より良い品種を求めた結果、オカムラサキ、ヨウテイ、ハナモイワなど、優れた品種を選び出し、北海
道の大地を彩っていく。
 昭和45年には、富良野地方全体で230ha以上、5tものラベンダーオイルを生産したのを境目に、次
第に安い輸入香料に押され、香料を得るためのラベンダー栽培が衰退していく。


中富良野の大地に咲くラベンダーと徘徊する羊
中富良野の大地に咲くラベンダーと徘徊する羊中富良野の大地に咲くラベンダーと徘徊する羊


 多くのラベンダー畑が他の作物へと切り替わっていく中で、富田ファームでは、ラベンダーの栽
培を続けていく。
 ラベンダーを活用した香り袋を始めとして、自社でラベンダーオイルの蒸留を行い、独自ブランド「フ
ラノ」を確立。
 小高い丘から眺めるラベンダー畑の鮮やかな紫、大雪山の雄大な景色が評判
になり、観光地としも注目を集めていく。

中富良野の大地に咲くラベンダーと徘徊する羊
 



 雄大な山々を眺め、鮮やかな花々の競演に心を奪われつつ。
 富良野の大地をのんびりと走るのが「富良野・美瑛ノロッコ号」

中富良野の大地に咲くラベンダーと徘徊する羊中富良野の大地に咲くラベンダーと徘徊する羊


 花畑の側を、ゆったりと駆けるノロッコ号。
 牽引するのは、可愛らしいペインティングが施されたDD51。

 なんて贅沢な乗り物だろう!

 極々稀に、蒸気機関車が牽引するイベントが開催されることがある。
 富良野の大地を、ゆったり堂々を走る蒸気機関車。

 思い出すだけで、心が震えてくる。
 

中富良野の大地に咲くラベンダーと徘徊する羊
【ノロッコ号の余韻に浸る「息子」】



 中富良野町に滞在するならば、こんな所はいかがですか?
 

中富良野の大地に咲くラベンダーと徘徊する羊
中富良野の大地に咲くラベンダーと徘徊する羊中富良野の大地に咲くラベンダーと徘徊する羊

【星に手のとどく丘キャンプ場】

 民間経営のキャンプ場で、本州からのリピーターが多く、評判が良いキャンプ場。
 中富良野の町から車で10分程度の小高い丘の上にあり、目の前には素朴で雄大な景色が広がる。 

中富良野の大地に咲くラベンダーと徘徊する羊


中富良野の大地に咲くラベンダーと徘徊する羊中富良野の大地に咲くラベンダーと徘徊する羊

 朝に収穫したばかりの「トウモロコシ」に噛りつく。
 トウモロコシの皮を剥かずに、そのまま炭火の中に投げ込んで、真っ黒になるまで放置する。
 皮が黒こげになる頃が食べ頃。

 個人個人で、たき火を楽しめるのも魅力だ。
 オーナー曰く「火の粉が飛ばない自慢の薪」を購入して、酒と「息子」で楽しんだ。
 

中富良野の大地に咲くラベンダーと徘徊する羊

 予備知識として知っていたから良かったけれど。
 真夜中に徘徊する羊達。
 「ヒグマだったらどうしよう・・・」なんて不安にもなったりする。

 ちなみにキャンプ場では、自慢のジンギスカンが提供されている・・・だ。
 
 ただし!「かあちゃん」がアブに噛まれまくって、病院で治療を受けることになった思いでもある。
 当然の事ながら、虫除けスプレーは必須だね。




 中富良野町の昔話。

 富良野地方の開拓は,公式には明治30年の三重団体に始まる。
 ただし非公式な入植では、明治28年に富山県から中富良野に伊藤喜太郎が単独で入植した。
 (厳しい北海道の大地に、たった一人で入植とは、なんという勇気と精神力だろう!)
 
 そんな訳で、中富良野町だけは開基を明治28年としている。

 富良野地域に役場が置かれたのは、現在の上富良野町。
 現在の富良野市は、下富良野村として分村した地域であり、後日、富良野市と名前を変えた。

 中富良野村が上富良野村から分村した経緯。

 大正時代、第1次大戦による雑穀類の高騰で,畑作を中心産業としていた富良野地方は史上空前の好
景気となった。

 このタイミングで,上富良野町域,特に畑作の農民から中富良野分村が発案された。
 その理由として中富良野では、泥炭地約2000町歩の大排水施設の工事が必要であり、多額の負担を嫌
がった上富良野地域が中富良野エリアを切り捨てたってことだ。


中富良野の大地に咲くラベンダーと徘徊する羊中富良野の大地に咲くラベンダーと徘徊する羊

 シビアで酷な話だけど、もし「とうちゃん」が当事者だったら理解できなくもない。
 過酷で厳しい大地を開拓し続け、時勢良く巡ってきた大金。
 少しだけ、良い夢見たくなるのは人の性だ。

 ちなみに、現代でも仲が悪いのだろうか?
 知っている人がいたら教えてください。

【参考 北海観光節、富田ファームHP】

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Posted by 「とうちゃん」 at 23:25│Comments(0)北海道の市町村!
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