とことん遊ぶぞ 北海道! › LOVE 函館 › 歴史は繰り返す「函館市臨海研究所」について
2012年01月07日
歴史は繰り返す「函館市臨海研究所」について
函館市の弥生坂から港方面へ進むと視界に入る古風で新しい建物。
アンティークな雰囲気を漂わせる割に、外観が妙に若々しい。
デザインは、大正12年創建の丸井今井呉服店函館支店(現 函館まちづくりセンター)に似ている気がする。
そう言えば、札幌市中央警察署の建物にも似ている。
時代の一等地であったこの土地には、いろいろな歴史が埋まっている。
江戸時代「沖の口番所」が設置され、松前藩が船舶・旅人から税を徴収していた。
その後番所は、海官所、海関所、そして船改所と改称を重ねていった。
海関所時代には、郵便役所も置かれ郵便業務が行れた。
【函館市臨海研究所の側に建立された碑】
船改所時代には、米国の動物学者エドワード・モースが来函し建物の一部を「臨海実験所」とし,
海藻や貝類などの研究を行った。
これは日本で2番目の臨海実験所であったらしい。
1885年(明治18年)函館水上警察署ができ1926年に建物自体が建て替えられ、1952年(昭和27年)に
函館西警察署となった。
1984年(昭和59年)西警察署が海岸町に移転したが、建物は道内最古の警察署庁舎として保存された。
2006年(平成18年)老朽化により建物が解体・復原された。
2007年(平成19年)函館市臨海研究所として再開される。
【函館市臨海研究所HP 参考】
一度解体されただけあって、展示されている資料がちょっと面白い。
解体された時に判明した記録に基づいた模型を用いて、建物の装飾等の説明が行われている。
帰る時にもう一度、建物を見直してみると、建物に対して愛着が湧いてくる気がする。
建物の内部には、長い時間を経た渋みのある部材がいたる所に使用され、古風なモダン。
しかし大きなガラスの窓の奥には、白衣を着た研究者が作業を続けている不思議な空間でもある。
「とうちゃん」が見学していた時、研究員さんは石鹸のような何かを単純に削り取っていた。
何度も何度も削り取られる石鹸・・・・。
この行動にどのような意味があったのだろう。
リアルな想像で・・・函館名物「がごめ昆布石鹸」の耐久性検査?
函館近海の海の生物の展示も行われていた。
大河にも生息し、神として崇められていた「チョウザメ」の子供も、小さな水槽で元気に泳いでいる。
平日の昼間なら、建物の内部の見学が可能(無料)となっているので、訪れてみてはいかが?
にほんブログ村
正教会の伝道者 聖ニコライと足跡
日本に残される「イギリス領事館」を比べてみると
高田屋嘉兵衛と箱館の深い関係
まだまだ間に合う!松前町の桜まつり
碧血碑の微妙な立場と石川啄木について
水鏡に映る 早朝の五稜郭の桜の花
日本に残される「イギリス領事館」を比べてみると
高田屋嘉兵衛と箱館の深い関係
まだまだ間に合う!松前町の桜まつり
碧血碑の微妙な立場と石川啄木について
水鏡に映る 早朝の五稜郭の桜の花
Posted by 「とうちゃん」 at 08:03│Comments(1)
│LOVE 函館
この記事へのコメント
こうしんをたのしみにしています。
Posted by モンクレールダウン at 2012年01月07日 19:36