ドッキドキ!縄文式土器を焼いてみよう! 北海道博物館

「とうちゃん」

2016年07月03日 19:45


【江別市 セラミックアートセンターにて】

「土器」は、人類の食生活にとって。
大きな一歩であったことは疑いの無いところだ。

「焼く」「生食」だった食生活に「煮る」が加わったことで、どれだけ食生活が豊かになったの
だろう。

縄文人の主要な食糧の一つ木の実の多くは、収穫時期が限られる。
そのため「貯蔵」するが必要が生じた。
また、木の実には食べるために加熱処理が必要なことも多く、獣肉や魚介類のように直火で炙る
のは困難であるため、加熱するには調理器具としての土器が必要となったらしい。




そんな生活必需品である縄文式土器を考えるべく、縄文式土器作りに挑戦
している「とうちゃん」一家。(前回のブログはコチラ!)

3週間前に形成した土器を野焼きするべく、本日は江別市セラミックアートセンターを訪れた。
ここセラミックアートセンターでは、レンガ資料展示室や焼き物展示室もあり、博物館としても楽
しめる施設。




【火床に近づけて、照焼き中の土器】


【土器を回転させて、満遍なく乾燥させる「息子」】

だいたい2時間くらいかけて、野火の火床の近くに土器を置き、水分を飛ばしていく。
本焼きのための薪を準備したり、土器を回転させて満遍なく水分を飛ばしたりと、意外に忙しい。

他人が作った土器を見て、劣等感を感じる時間帯でもある。
来年、もう一度挑戦するつもりだけど、その時は、もっと計画的に、デザインを練って挑戦する
つもりだ。


【野火の中に、乾燥した土器を並べる】


【人海戦術で薪を投入中!】


【土器が隠れるほどの薪を投入】


【約800度に達する高温で直焼き】

「とうちゃん」が、ものすごく勉強になったこと。
縄文時代の道具で土器を作るのは、大変な労力が必要ということ。

粘土を入手するためには、土を掘る必要があるが、その道具がないため、疲れてしまう。
粘土から土器を形作るのは、難しいけれど楽しい。
これは、きっと縄文時代に生きた人々も感じていただろう。
土器を焼くためには大量の薪が必要となるが、鉄器がない時代に大量の薪を入手するのは困難だ。

たくさんの苦労に負けず、完成した縄文式土器は。
きっと縄文時代の人々にとっては、高級家具と同じ扱いだったに違いない。
壊れた土器だって、工夫して大事に使っていたことだろう。


【野火で焼く、甘いマシュマロ】



【余った野火で焼き芋を楽しんでみた】



【薪の中から姿を現した土器】



【お金を払ってでも欲しい、他人の土器】


火の神様に祈りを捧げ、マシュマロを楽しみつつ待つこと3時間弱。
ようやく土器が完成した。

「かあちゃん」式土器の底が抜け落ちたり、「かあちゃん」埴輪の腕がなくなっていたりしたけれど。
思っていた以上に、上手に完成した縄文式土器に満足だ。

でもね、来年こそは「大満足」を目指して頑張ろう!って決意を固めた「とうちゃん」一家でした。


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