【火焔式土器 東京国立博物館蔵】
「土器」は、人類の食生活にとって。
大きな一歩であったことは疑いの無いところだ。
「焼く」「生食」だった食生活に「煮る」が加わったことで、どれだけ食生活が豊かになったの
だろう。
縄文人の主要な食糧の一つ木の実の多くは、収穫時期が限られる。
そのため「貯蔵」するが必要が生じた。
また、木の実には食べるために加熱処理が必要なことも多く、獣肉や魚介類のように直火で炙る
のは困難であるため、加熱するには調理器具としての土器が必要となったらしい。
もし、我々の生活から「煮る」ための道具が無くなったらと考えると・・・。
想像できないね、そんな生活は。
そんなわけで。
北海道博物館で開催れていた、
縄文土器作りにチャレンジしてみた。
【粘土をこねる「息子」】
土器をつくるのに大切なこと。
それは、よい粘土を見つけ、丁寧な下処理がされていること。
縄文人は、土器つくりに適した粘土、粘土の処理方法をちゃんと知っていたらしい。
HOW TO MAKE?
「とうちゃん」の知り合いに縄文時代の専門家がいるんだけど、彼女のアドバイス。
土器を作るとき、土の自重でつぶれることもあるから、下の方はしっかり作れと。
まさに、そのとおり作らせていただきました。
粘土のひもを作り、輪積みして、丁寧に接合させていく。
水分の少ない粘土をきれいに接合させるのは、思った以上に難しい。
【作りかけの土器「とうちゃん」作】
【荒縄で縄文をつける】
細い棒や荒縄で文様を書いていく。
きれいなアートの縄文をつけるのは、非常に難しい。
「とうちゃん」にとって、本日一番の困難なミッションだった。
土器の内側に手を当てて、しっかり跡がつくように縄をすりつけていく。
これにより土器の表面が締まって割れるのを防ぐらしい。
文様の付け方も、縄の転がし方で面白いくらい色々な文様を表現できてしまう。
個人のセンスが問われる作業だ。
【木の棒で文様を刻む「息子」】
【「とうちゃん」式土器】
【中空埴輪 「かあちゃん」作】
【本物の縄文土器の観察】
今日の作業は、ここまでです。
この後、陰干しされ乾燥させる。
2週間後に野焼きして、完成とのことだ。
土器作りの先生曰く
「野焼きの炎を見ると、テンションが上がる」とのこと。
2週間後は、野焼きの火力を利用して、焼き芋も作っちゃうみたい。
この土器教室が無料で開催されるなんて信じられないな。
次回、開催される土器作り教室では、火焔式土器を作ってみるつもりだ。
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