本場「美唄焼き鳥」で ホロリと酔った美唄の夕暮れ 

「とうちゃん」

2014年04月05日 20:34



いつの頃からだろう。
「美唄焼き鳥」という食べ物が「とうちゃん」の胃袋を魅了して止まなくなったのは。

鶏肉、鶏レバーや内卵、砂肝、心臓などの内臓と、甘いタマネギを一つの串に刺す焼き鳥。

程よい塩加減、モツ独特のコクと旨味。
ガッツリとした食感や、ふんわりとした食感が入り乱れるモツ串。

そんなモツ串を片手に、流し込むビールは値千金だね。






とある夏の夕暮れ、訪れてみたのは。
美唄市にある昭和43年の創業以来、美唄市において圧倒的な知名度で知られる「たつみ」


昔の美唄には炭鉱労働者が多く居住していて、鶏肉や鶏モツが労働者の食として人気となった。

美唄焼き鳥の発案者は、三船福太郎氏と言われている。
「たつみ」は、銭湯を営んでいた先代が、美唄焼き鳥の発案者である三船福太郎氏の店を継いだ
柳谷常雄氏のもとで、一から手ほどきを受けたのが始まりらしい。





一日に焼く本数は平均約5000本、持ち帰りや地方発送がそのうち9割を占めるらしい。
おみやげ屋で見かかける真空パックの「美唄焼き鳥」には、「たつみ」の名前が付いている商品が
多いのは、気のせいではなかったね。





嬉しいのは味だけじゃない。
「モツ串」1本、なんと95円!(平成25年夏現在)
この価格は凄いね、10本食べても1000円しないんだよ!


【もつそば 480円】



【銀座 福よし】


美唄焼き鳥に恋焦がれる「とうちゃん」が。
東京銀座の美唄焼き鳥店「福よし」を訪れてみた。



さすが「福よし 銀座店」。
メニューも産炭地の料理というよりは、都会の創作的な料理が多かった。



美唄市で食べるのと同様に美味しい「モツ串」だって提供されている。
・・・・ただし、お値段だけは銀座価格だったのが残念。




石炭から石油へ。

炭坑により町が賑わっていた時代が終わり、町並みが姿を消していく。

人々が炭山を去り、かつての賑わいは幻のよう。

栄小学校(現在 アルテピアッツァ美唄)が、幼稚園だけを残して閉校する。
最盛期には1250人いた子どもたちが、67人まで減少して閉校した。




そんな小学校を活用して、彫刻家・安田侃(かん)の作品が展示されている「アルテピアッツァ美唄」
賑やかな時代を経た、木造校舎の色合いが優しすぎる。



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