小樽市総合博物館「運河館」に行ってみた

「とうちゃん」

2010年11月30日 04:58




現在は小樽市総合博物館運河館として使用されているこの建物。

明治26年(1893)、加賀の商人西出孫左衛門、西谷庄八の両名によって構築された倉庫。
外壁に札幌や小樽の軟石、屋根には若狭(福井県)産の瓦とシャチホコが上げられている。

中庭を持ち日の字型に配された倉庫は左右対称の均衡美をそなえ、現存する木骨石造倉庫群の代表格と言われる。




元治2年(1865)村並みとなった小樽、日本で3番目の鉄道が開通すると、北海道の開拓物資集積拠点となり、
商都小樽の形を整えはじめ、明治末期には人口9万をこえる大都市に急成長。
このような小樽の発展を地図や写真などの資料によって知ることができる。




運河館の入り口には「辰悦丸」の旗が展示されていた。
1796年(寛政八)に完成した高田屋嘉兵衛初の北前船。千五百石積(約230t)で当事の最大級の船。



北前船(弁財船)は、春に大阪を出帆し瀬戸内海、山陰地方、そして日本海の各寄港地を経て北海道に至り、
秋には大阪に帰港する年一航海の買積船。
本州と北海道を結ぶ物資流通の大動脈を担い利潤も膨大なものとなっていた。


北前船によって北海道から輸出された品目には「昆布」がある。
沖縄において今でも健康食として親しまれている。
以前、沖縄旅行をしたとき、昆布料理を食べ、沖縄を感じて満足していたが、
実は北海道がルーツと知ったのは、最近のこと。


商業都市小樽において色内町界隈には、北海道のウォール街として、さまざまな銀行が軒を連ねた。
博物館内には、この当時を代表する商店3店舗を復元展示し、小樽運河等の写真を展示している。






うちの子供が一番興味を示していたのが、この地方の昆虫標本の展示ブース。
・・・まぁ、そうだよね。

でも、子供に教えられる昆虫の観察、勉強になります。






小樽周辺の縄文時代の遺跡についての展示もある。
「フゴッペ洞窟」「忍路環状列石」など。
自分としては、縄文時代には正直あまり関心が持てない。

けど「火起こし体験」は、手が痛くなるほど大変な作業だった。




入館料は300円。
本館とのセット入場券は500円。
無料駐車場は狭いが、それほど混雑していないので中駐車するには問題ない。

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