木造から赤レンガ 開拓使から北海道庁へ

「とうちゃん」

2016年05月15日 07:14


【旧開拓使札幌本庁舎】

札幌時計台を眺めていたら。

他の旧開拓使時代に作られた建物も見たくなっちゃった。
今日も真面目に観光する「とうちゃん」です。




【明治6年 札幌古地図】

明治6年(1873)に建てられた旧開拓使札幌本庁舎の建物は古地図のとおり、現在の北海道道庁
構内を含む、東西に西4丁目から西8丁目まで、南北に北1条から北6条までを敷地と定めて
設置されたことがわかる。

この時期には、札幌農学校も豊平館も記載されていない。
できたてホカホカの札幌市だ。


だだっ広い土地に、鮮やかで巨大な建物が誕生した当時を想像すると、人々の驚きと興奮を理
解することも難しくない。

しかしながら、せっかくの建物も、建築から築5年目の明治12年に焼失。
開拓の村に展示してある旧開拓使札幌本庁舎は、1998(平成10)年に外観復元したもの。



白をベースに、鮮やかな緑色のラインが走る建物。
色、形ともに、当時の札幌市では、輝かしい未来を感じさせるデザインだったのだろう。

今の時代に生きる「とうちゃん」が見ても、斬新なデザインだと思う。
むしろ、今の時代だからこそ「役所がこんな派手な建物に!」って思うのかな?





築5年で焼失した旧開拓使札幌本庁舎の後は。

1882年(明治15年)開拓使は廃止され、3県1局時代をへて、1886年(明治19年)
新たに北海道庁が設けられ、本庁舎は1888年(明治21年)に完成。
これが北海道の代名詞と言っても過言ではない「赤レンガ」。




明治時代に作られたアメリカ風ネオ・バロック様式の建築。

ひずみのあるガラスや、寒さ対策の二重扉が設置されている。
使用されたレンガは、その数250万個が使われたんだって。
館内は一般に無料公開され、北海道の歴史をたどる資料が展示されている。
1969年(昭和44年)には国の重要文化財の指定を受けた。

感じたこと。
当時の北海道開拓に対する日本の熱意。
莫大な知識と金をつぎ込まれた上に成り立つ北海道。
知れば知るほど、オモシロいね!



【参考 北海道庁HP、北海道開拓の村HP】


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