花と調和するまち 恵庭市

「とうちゃん」

2015年11月06日 16:28



今日のお題「花と調和するまち」。
ということで、恵庭市について「とうちゃん」が拙い知識と経験でお送りします。


「とうちゃん」が個人的に感じる恵庭市っていうと、札幌市のベッドタウンと自衛隊。
あまり観光地として意識したことがなかったのが本音です。
北海道を訪れる観光客も、恵庭市を目的地の一つとしている人少ないんじゃないかな。

でもね、実際に行ってみて、知ってみるとね、意外にイイもの持っていますよ。
もったいないですね、これだけのイイものをスルーするのは。




【えこりん村】

恵庭市の遊び場っていうと、一番最初に思い浮かぶのは「えこりん村」でしょう。
えこりん村は、約40haもの広大な放牧地の中に、個性豊かなさまざまな施設が点在するスポット。

北海道で観光地の一つとして注目されているガーデン街道ですが。
えこりん村には、広い敷地内に30ものテーマガーデンが展開されています。
約1,000種類の植物が四季折々の花を咲かせ、特に7月の庭園は、約2,000株の薔薇が咲き誇り、季
節により、訪れる人々を楽しませてくれます。

どこで写真を撮影しても、素敵な写真を撮らせてくれるのは、庭師さん達の努力とセンスのおかげ
ですね。



【えこりん村の田植体験】

昔ながらの田植体験を楽しんでみました。

時期によっては田植えなど、自然・農業・環境を学び体験できるイベントが開催されている。
まぁ、昔の田植えの体験は、子供にとっては泥遊びの延長みたいなものだ。
そして着替がないと、とんでもない事態になってしまうことも、旅の良い思い出だね。




【森のレストランTen-Man】

えこりん村での食事は、森のレストランTen-Manがオススメ。
屋根の上まで草原に覆われたような外観が可愛らしい建物だ。

ここの野菜ブッフェがとても素晴らしかった。
種類が豊富なことはもちろん、新鮮さを感じることができる味と食感。
野菜を食べすぎるのは、健康なのか、不健康なのかという疑問が生じてしまうほど美味しいです。





【道の駅 花ロード恵庭】

「とうちゃん」がオススメしたい、北海道道の駅ベスト3に入る素晴らしい道の駅。
花で彩られた建物、センターハウス内は明るく開放感に溢れて気持ち良く利用ができる。

この道の駅は、休憩するだけではもったいない。
地元の食材を使った飲食店が営業し、ベーカリーで販売している「かぼちゃプリンパン」の美味
しいこと。地元の特産品販売もあるほか、別棟「かのな」では野菜の直売所が行われ、消費者に
嬉しい価格で新鮮な地元産の野菜を購入することができるのも、この道の駅の魅力となっている。


笑顔が素敵な「おねえさん」を撮影した写真があるが、道の駅内にスタジオが設置されている地
域に密着した市民参加による地域メディア「e-niwa」のスタッフさんだ。
せっかく恵庭市を訪れたのなら77.8MHzにチャンネルを合わせてみては?



【旧島松駅逓所】

国道36号をちょっとだけ外れたところにあるけれど、あまり訪れる人はいないんじゃないかな?

クラーク博士が帰国の途中、「青年よ大志をいだけ」という名言を残した話は有名だけど、この
場所であったことを知る人は少ないと思う。
現地には、記念碑もあるので是非、立ち寄ってみてほしい。

また、この駅逓の長であった中山久蔵が、稲作は無理だと言われていた北海道で、初めて稲作を成
功させた人でもあり、この地こそ寒冷地の稲作発祥の地でもあることは、さらに知られていない話。




【恵庭渓谷】

源義経は蝦夷地に逃げのびた?

兄である源頼朝に追われ、奥州平泉で死んだと伝えられている源義経ですが。
北海道の各地には、義経にまつわる多くの伝説が残されています。
日本海沿岸部に多い気がしていたのですが、恵庭市のこんな山奥まで義経伝説が残されていること
に、昔の人の義経贔屓を感じずにはいられないね。

ちなみに、この恵庭渓谷に残されているのは、義経が埋めたとされる「黄金伝説!」
「戦死を装って北海道に渡った義経が、熊の沢に黄金を埋蔵した」というもの。
その「熊の沢」が恵庭渓谷のラルマナイ川付近であると言われているんだって。

夢物語の中の夢物語で浪漫だよね。
義経が生きて蝦夷に渡り、山奥に黄金を埋めたなんて。





最後に、恵庭市の歴史について。

江戸時代、松前藩によって石狩十三場所のひとつであるシュママップ場所が島松川流域に開かれ、
幕末ころまで存在した。
また、宝暦年間には、飛騨の材木商である武川久兵衛が、石狩地方の山林伐採を始め、その時の
根拠地が、現在の恵庭市の漁川上流。
先ほども触れたけど、明治6年、中山久蔵が農地開墾、水稲栽培に成功した後、集団移住が始まり
農産地としての発展を遂げた。
明治39年、隣り合う漁村と島松村を統合、漁川上流にそびえる恵庭岳にちなんで恵庭村が誕生。
昭和26年に町制を施行、昭和45年に道内で31番目の市となる。


北海道の市町村の歴史を調べて、いつも思うこと。
蝦夷地を支配していた松前藩による治世の痕跡が、あまり残されていないな、ということ。
搾取の痕跡は感じるけれど、治世の痕跡が感じられないこと。
これが「とうちゃん」が感じる、本州以南における歴史探検との大きな違いであり、松前藩の特
徴だと勝手に感じる今日この頃でした。


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