とことん遊ぶぞ 北海道！ › LOVE 函館 › 解釈の違いを楽しむ北海道史 レンガ造りの倉庫「旧安田倉庫」
2011年12月23日
解釈の違いを楽しむ北海道史 レンガ造りの倉庫「旧安田倉庫」
朝食のおいしいホテルランキング No.1 にも輝いたホテル「ラビスタ函館ベイ」
金森倉庫があるベイエリアに建てられた、煉瓦造りの新しいけれど、情緒に溢れた高層ホテル。
残念ながら「ラビスタ函館ベイ」に宿泊した事は無いけれど、
最上階からの眺望が楽しめる風呂や、イクラが食べ放題の日本一の朝食。
一度は宿泊してみたいホテルだ。
・・・・でもね、函館在住の「とうちゃん」には、叶わぬ夢かな。
そんな素敵なホテルの１階にあるのが「安田倉庫記念ギャラリー」。
「ラビスタ函館ベイ」が建設された地には、
農作物が満足に育たなかった北海道の食料危機に備えて、
米などの食料を備蓄する煉瓦造りの官営「函館常備倉」が設置されていた。
【タイムマシンで「函館常備倉」へ（嘘）】
「北海道開拓を民間の活力で進めるために！」
歴史には色々な見方や解釈がある。
明治初期の北海道へ少なくない影響を及ぼした「開拓使官有物払下事件」。
1881年（明治14年）北海道開拓使長官の黒田清隆が、1400万円余の官費により製造、開発した
船舶、鉱山などの官有物を、同郷の薩摩の政商五代友厚らの関西貿易商会に38万円余、
無利子30年賦で払い下げようとしたが、政治問題化し世論等により払い下げが中止となった事件。
この結果、政商との癒着を断ち切り「小さな政府」を目指す「大隈重信」が事件の悪役となり、
藩閥政治・大きな政府路線で進めたい「伊藤博文」ら政府首脳に追放された。
「多額の税金を投入した設備を、関係者に破格で払い下げられる」と解釈すると感じが悪いけど、
「赤字で引き取り手のない施設を、才能ある者に託し、民間の資金を北海道開拓に利用する」
と言えば、英断とも考えることができる。
払い下げ事件の舞台のひとつにもなった「函館常備倉」。
この時の払い下げは中止となったけど、函館区に譲渡された後に実業家の安田善次郎が購入。
「安田倉庫」となり、函館の経済界の一角を築きあげていった。
このような歴史の上に建設されたホテル「ラビスタ函館ベイ」。
建物には、随所に明治の面影が残されている。
例えば、ギャラリー前の廊下木造部には、安田倉庫の木材が再利用されている。
１階の壁面に使用されている煉瓦は、１８７２年（明治５年）に北斗市茂辺地に創設された
開拓使茂辺地煉瓦製造所で製造された煉瓦を再使用している。
よく探してみると、煉瓦には「明治７年 函館製造」と刻印されたものがある。
歴史を経た部材が、随所に活かされているホテル「ラビスタ函館ベイ」。
イイ感じに寂れた煉瓦の色がキュートな建物だ。
・・・・見学しただけで帰るのも「ラビスタ函館ベイ」さんに申し訳がないので、
「安田倉庫記念ギャラリー」の側にあるレストラン「ノルテ」にて、ランチも楽しんじゃった。
北海道の新鮮魚介と十勝牛、八雲豚、知床鶏などを味わえる洋食レストラン。
素敵なレストランで注文したのは、オムライス、パスタにパエリアだったけど。
どれを食べても美味しくって、オススメです。
函館のベイエリア、何処でランチを食べるか迷った時には、
たまの贅沢「ラビスタ函館ベイ」で過ごすのも良いかもしれないね。
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金森倉庫があるベイエリアに建てられた、煉瓦造りの新しいけれど、情緒に溢れた高層ホテル。
残念ながら「ラビスタ函館ベイ」に宿泊した事は無いけれど、
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一度は宿泊してみたいホテルだ。
・・・・でもね、函館在住の「とうちゃん」には、叶わぬ夢かな。
そんな素敵なホテルの１階にあるのが「安田倉庫記念ギャラリー」。
「ラビスタ函館ベイ」が建設された地には、
農作物が満足に育たなかった北海道の食料危機に備えて、
米などの食料を備蓄する煉瓦造りの官営「函館常備倉」が設置されていた。
【タイムマシンで「函館常備倉」へ（嘘）】
「北海道開拓を民間の活力で進めるために！」
歴史には色々な見方や解釈がある。
明治初期の北海道へ少なくない影響を及ぼした「開拓使官有物払下事件」。
1881年（明治14年）北海道開拓使長官の黒田清隆が、1400万円余の官費により製造、開発した
船舶、鉱山などの官有物を、同郷の薩摩の政商五代友厚らの関西貿易商会に38万円余、
無利子30年賦で払い下げようとしたが、政治問題化し世論等により払い下げが中止となった事件。
この結果、政商との癒着を断ち切り「小さな政府」を目指す「大隈重信」が事件の悪役となり、
藩閥政治・大きな政府路線で進めたい「伊藤博文」ら政府首脳に追放された。
「多額の税金を投入した設備を、関係者に破格で払い下げられる」と解釈すると感じが悪いけど、
「赤字で引き取り手のない施設を、才能ある者に託し、民間の資金を北海道開拓に利用する」
と言えば、英断とも考えることができる。
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例えば、ギャラリー前の廊下木造部には、安田倉庫の木材が再利用されている。
１階の壁面に使用されている煉瓦は、１８７２年（明治５年）に北斗市茂辺地に創設された
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Posted by 「とうちゃん」 at 05:29│Comments(0)
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