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2011年06月15日
「恵山」に登ってみた(車で)

今なお噴煙たなびく活火山『恵山』は、古くから日本海と津軽海峡を往来する船乗りたちの目印となってきた。
語源は、アイヌ語の「火を噴き、溶岩が流れ落ちる」という意味の「イエサン」と言われている。
その神秘性から、津軽海峡を挟んで恐山と対をなす霊峰とも言われ、
その美しさに、昔の人々は「冥界」を見い出し、祈りを捧げた。

賽の河原
平安時代に生まれた日本独特の仏教思想に基づく「早逝した子供の逝く冥界」。
恵山の賽の河原は、蝦夷地探検者として有名な松浦武四郎の「蝦夷日誌巻之五」にも記されている。
この世の景色とは思われない恵山火口原の景観、奇岩溶岩、火山砂、噴煙、川(※現在は干上がっている)から
冥界を想像したのだろう。
(HP ホテル恵風 参照)
緑が溢れた山の中に、突然広がる異色な空間。
恵山山頂が、この世のモノではないと考えた昔の人々の気持ちも分かる気がする。
その異様な雰囲気を持つ景色に、息子も気味悪がってる。
山頂付近には、なぜだろう、たくさんのカラス達がいる。
我々を歓迎しているのだろうか?
カラス達が、私たち家族の前に集まり始めた。
彼らが何を考えているのかは、手に取るように分かる。
コレだ。

函館市にある「神戸こむぎ館」で購入したパン。
ここのクリームパンは、本当に美味しい。
恵山のカラス達の間でも、話題に上っているのだろう。
絶対に分けてあげないけどね。
ちなみに山頂からは、東に遠く日高連峰、北は樽前山・測量山 (室蘭)・昭和新山・有珠山・羊蹄山など、
西に函館山、南は津軽海峡を隔てた対岸の下北半島を間近に望み、本州最北端の大間崎や津軽半島までを遠望できる
・・・らしい。
さらに、恵山大権現や、高田屋嘉兵衛が航海の安全と事業の成功を祈願し建立した十一面観音像がある
・・・らしい。
今は、幼い息子と運動不足の妻を連れているので、登山を行うのは難しいけど、
いつかは登ってみたいなぁ。
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Posted by 「とうちゃん」 at 08:01
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