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2015年11月08日

古刹の寺に映えるインディゴブルー

古刹の寺に映えるインディゴブルー

とある古都の。
とある古拙のお寺さんに展示されていた藍染。




古刹の寺に映えるインディゴブルー

重厚な歴史と伝統のなかで。
宝石のように輝く藍色に目を奪われた「とうちゃん」。

いや、目を奪われたのは「とうちゃん」だけではない。
お寺さんの参拝客のみなさんが、その鮮やかすぎる藍色に目を奪われていた。

一見、古刹の寺には似合わないと思われるような、鮮やかな藍色だけど。
なぜ、こんなにも違和感なく馴染んでいるのだろう。

むしろ、ここに藍色がないことの方が不自然のような気がするくらい。


古刹の寺に映えるインディゴブルー

長い年月を経た燻んでしまった古刹の色合い。
建設当初は、極楽浄土を連想するような鮮やかで、ポップで贅沢な色使いだったんだろうな。
きっと昔の人々は、その極彩色に、迫力ある仏像に、優しげな菩薩像に極楽をみたんだろう。



古刹の寺に映えるインディゴブルー

そんな古刹のお寺さんで、藍染の展示会が開催されていた。

藍色は、植物の藍に由来する色で、インディゴブルーと同じ色。
日本の伝統的な藍色は、藍のみで染めた色ではなく、藍に少量の黄の染料を加えて緑がからせた
ものをいう。ちなみに藍のみで染めた色の伝統的な呼び名は、縹(はなだ)色。

青い海や自然が想起される藍色は、浴衣の色として人気があったようだ。



古刹の寺に映えるインディゴブルー

藍色、インディゴブルーは、最も古い染料の1つ。
インド、中国、日本など多くのアジアの国々で何世紀にも渡り用いられてきた。
メソポタミア、エジプト、ギリシャなど、多くの古代文明でも知られていた。

紀元前7世紀のバビロニアの楔形文字で書かれた板には、インディゴブルーの毛織物の染色法が書
かれていたんだって。


古刹の寺に映えるインディゴブルー


日本における藍染の歴史は、奈良時代の6世紀頃中国から伝わり、染料を採る為、藍が広く栽培さ
れた。海外では“Japan Blue”、“広重Blue”と呼ばれることもある。
浮世絵に使われている青って、藍なのかな?


古刹の寺に映えるインディゴブルー

いかがでしょうか。
藍色に目が慣れた頃に見る、和傘の朱色の美しさは?

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