とことん遊ぶぞ　北海道！

長門・周防国の守護に任じられた大内弘世は、1360年ころ政庁を山口に移し、京に模した街づく
りをはじめた。

そんな京の雰囲気を醸し続ける、山口県山口市から「とうちゃん」が、お送りしています。


【国宝　瑠璃光寺五重塔】

肌が泡立つほどの景観に出会うことができる喜び。
「とうちゃん」は、この感覚を求めて旅を続けているのかもしれない。
この景色を眺め続け、贅沢にも４時間も周辺をブラブラしてしまった。

いろいろな景色にめぐり合い続ける「とうちゃん」のBest of 2015 は「瑠璃光寺
五重塔」に決定したことをお知らせします。



【闇夜に浮かぶ瑠璃光寺五重塔】

先の戦にて（応永の乱）で敗死した25代大内義弘の菩提を弔うために、1442年頃に建立された
五重塔。『西の京』と謳われた山口市のシンボルとして、大内文化の最高傑作として、そして日
本の国宝として、その姿を現代まで伝え続けています。

その美しさから、日本三名塔の一つに数えられ、全国に現存する五重塔の中で１０番目
に古い。（日本三名塔の残り二つは、奈良県の法隆寺、京都府の醍醐寺の塔）




【瑠璃光寺】

大内氏を滅ぼした陶弘房の菩提を弔うため、1471年に建立された曹洞宗の寺院で山号は保寧山、
本尊は薬師如来。
大内氏を偲ぶ五重塔が、大内氏を滅ぼした瑠璃光寺内にあるのは、よくある歴史の皮肉ってやつ
だね。




【毛利家墓所】

瑠璃光寺の境内は香山公園と呼ばれ、桜や梅の名所にもなっているけれど、「とうちゃん」が訪れ
た時期が悪かったね。
香山公園内には、国の史跡にも指定されている毛利家墓所がある。

大内氏、陶氏そして毛利氏の菩提を弔う地。
このことからも、山口市が政治的に要所であったことがよくわかると思う。

どうでも良いけど、毛利家墓所で歩行に支障がるほど足を挫いいたのは、何かの天罰か？




【洞春寺】

1404年に大内氏により国清寺として建てられたけど、毛利氏が防長に移ってからは、毛利隆元の菩
提寺となり、明治初年に洞春寺と改称された。あの毛利元就も、こちらで弔われている。
山門は、全国にも数少ない大変貴重な室町時代の四脚門。仏殿の観音堂も重要文化財に指定されてい
ます。

「とうちゃん」が訪れた時、ちょうど布団を干しているおばちゃんに遭遇した。
気さくで、生活感のある風景が嬉しくなるほど、歴史に溶け込んでいた。




【山口大神宮】

山口大神宮は、1520年に大内義興が、伊勢から神霊を勧請して創建した古社。
大内氏がは京都で足利幕府の管領代をつとめていたころ、伊勢神宮に参拝し、その荘厳な神霊にう
たれ、管領代を辞して帰国後、この地を神域に選定し、社殿を造営したといわれていわれている。

社殿は伊勢神宮と同じ形式の神明造りで、ちょっとした「お伊勢参り」を楽しむことができる。
伊勢の神霊を迎えた神社は、この当時は山口大神宮だけだったので、伊勢信仰の盛んであった江戸
時代には、西のお伊勢様といわれ多くの参拝者でにぎわっていた。

実際に訪れてみると、小さな伊勢神宮という感じで、失礼な言い方かもしれないけれど、勉強にな
りました。




【旧山口藩庁門】

山口市は、主だった観光地は県庁周辺に集まっているため、「とうちゃん」のように徒歩で観光する
客にとっては、ありがたい町でした。

県庁周辺の観光だけなら、所要時間は半日で十分だと思います。
山口市自体、観光客にとっては交通の便が良くないので、基本は徒歩になると思います。

太陽に照らされた鮮やかさ、ライトアップされた幽玄な瑠璃光寺五重塔は必見です。


以上、海の向こうから「とうちゃん」がお送りしました。

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