とことん遊ぶぞ　北海道！

　2013年ミシェランガイドに掲載されていた函館市にある一つ星レストラン。

　石川啄木が愛した大森海岸や湯の川を見渡すことが出来る住吉町の高台にある「煌」。
　眼下に広がる函館の夜景を眺めながら、一つ星を得た懐石料理が愉しめてしまう。






　店は立待岬の周辺にあり、市電「谷地頭駅」を超えて、さらに奥にある。
　無料の送迎バスが運行されているので観光客も、その気になれば訪れることが出来と思う。

　


【食前酒 りんご酢　茄子の煮浸し】　　　　　　　　【胡麻豆腐】
　煮浸し、大好きです。　　　　　　　　　　　　　　椀物はプルプルモチモチした胡麻豆腐。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　どう調理すると、あの食感になるんだろう。



【八寸】
　「息子」のお気に入り「生麩」の味は、確認することが出来なかったけど。
　栗や南瓜の煮方、味付けが、とても素晴らしかった。
　栗と南瓜だけで、お腹を膨らませてみたい、飽きるほど食べてみたいものだ。
　


【鯛の昆布締めと湯葉】
　濃いめの醤油と山葵で頂く湯葉。
　食感と旨味が際立った鯛の刺身も美味。
　普段、食べ慣れていないせいかな、コメントが難しい。



【芋団子】　　　　　　　　　　　　　　　　　　　【カシスシャーベット】
　銀杏や海老、椎茸などの具が詰まった芋団子。　　　爽やかな箸休め。
　醤油ベースの甘い餡が、モチモチした芋に合う。




【タラバガニの焼き物】
　プリプリで存在感のある淡白なタラバガニの身に、重たいソース。
　ここに来て、この重たい味が胃袋にちょっと辛い。


　
　【白飯、味噌汁、漬け物】　　　　　　　　　　　　【紅茶のプリン】
　山椒が効いたジャコに白飯。　　　　　　　　　　　　アールグレイの甘さ控えめのプリン。
　味噌汁の具が「じゅんさい」だった。
　「じゅんさい」が意外にも味噌汁に合う。





【お子様セット】
　デミグラスソースにジューシーなハンバーグ。
　タルタルソースと海老フライ。
　芋団子にライスに味噌汁。
　アイスクリームが付いて1500円。

　美味しいんだけど、見たとおり皿の空白の部分が気になるなぁ。
　せめてキャベツとか、何かで埋めて欲しい気がしませんか？
　空間を埋める野菜は、残しちゃう事が多いと思うけど、見栄えがちょっと寂しい。


　食事を始めたのが17:30、終了したのが19:20。
　今回同席したメンバーは、誰も酒を飲まないので、食べ物を待つ時間が長く感じらる。

　食事を待つ間、特に「息子」が早く帰りたがっていた。
　事前予約の際に「とうちゃん」も、テンポ良く料理を頂けるようにお願いすれば良かったね。
　酒を飲む「とうちゃん」の反省点です。

　　
　ちょっと辛口のコメントが多いけど、料理は美味しかったですよ。

　全ての座席から夜景を楽しむことは出来ないけれど。
　今日座った席は窓際で、夜景を楽しむことが出来たし。



　
　最後に特筆したいことが一つ。

　店内に入ると1人の女性が深々と頭を下げて「いらっしゃいませ」と挨拶をしてくれた。
　言われるのが当たり前の「いらっしゃいませ」だけど。

　とても素敵な、本当に嬉しそうな笑顔で頂いた挨拶。

　彼女の挨拶だけで「煌」を訪れた甲斐があったと思えるほど素晴らしい挨拶だった。
　名札かな？と思って見た胸のプレートには、名前ではなく「見習中」と書かれていた。
　
　客の要望に的確に答える技術、スマートな給仕、いろいろな接客技術があると思うけど。
　心がこもった挨拶の持つ魅力は、こんなに素晴らしいものなんだね。

　そんな当たり前の再発見が、とても嬉しかった「とうちゃん」です。


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