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2012年10月27日
函館山の稜線を歩きつつ 津軽要塞跡地ツアー
「息子」を幼稚園に預けて、「とうちゃん」夫婦、初めての水入らずの函館山ハイキング?
函館山とは、展望台のある御殿山(334m)を最高峰とする、13の山々の総称。
そして函館山に設置された津軽要塞は、明治29年頃、函館港と函館湾を守備することを目的に計画、
明治31(1898)年に薬師山砲台が起工、順次御殿山、千畳敷、立待岬などに砲台が築造されて、第2
次大戦後に廃止された要塞。
浪漫に溢れるルートは、御殿山(334m)をスタートして、入江山(291m)、つつじ山(306m)、
八幡山(295m)、千畳敷(250m)、牛の背山(288m)、一度5合目付近まで下山して、水元山(2
80m)を回り込み、再度御殿山を目指す6峰制覇ルート。
しかも、御殿山、入江山、千畳敷、牛の背では、旧津軽要塞の遺構を見学できちゃうんだよね。
なんとも男心を刺激して止まないコースの設定だ。
なお、女心の刺激まで保証するものでは無いので、特に独身の男性諸君、注意されたし。
残る6峰は、薬師山(252m)、汐見山(206m)、鞍掛山(113m)、地蔵山(286m)、エゾダテ
山(129m)、薬師山(252m)。
こちらについては、稜線をたどっての散策は、ちょっと難しいかな。
【函館山山頂】

【遠く大沼 駒ヶ岳】 【写真中央に霞む恵山】


快晴。
どうにも函館山に好かれちゃっている気がする「とうちゃん」です。
函館に住む前から数えて、何十回登ったか分からない函館山。
幸いなことに、山頂へ登った日に悪天候だった記憶がない。
しかも今日の山頂からの展望は、過去最高の見通しだと思う。
向かって左には、神の手作り「駒ヶ岳」、右手には神の住む山「恵山」を眺めることが出来た。
素晴らしい展望に、散歩気分が盛り上がってくる。
しかもしかも!ロープウェイの点検現場に立ち会う事も出来たし。

【御殿山 第2砲台遺構】



駐車場の側にあり、車でも気軽に立ち寄れてしまうスポット。
不思議に思っていた砲台跡地の壁の穴は、伝声管らしい。
ここは第2砲台・・・ということは、第1砲台は?
なんと、函館山山頂の駐車場の真下にあったそうです。
【入江山】



入江山観測所跡地に立ち寄ってみた。
人が1人、ようやく歩ける細い道。
長い草が生い茂げり、風に揺れてざわめいている。。
途中にある「マムシ、スズメバチ注意!」の看板に、心が折れそうになる。
恐怖心と闘いつつ、ようやくたどり着いた観測所。
距離にして数百mの道のりだけど、この日一番神経を削られた時間帯でした。
観測所と言うだけあるね、素晴らしい景観が展開されている。
表面に見えたコンクリートの構造物は、練習砲台の砲座跡らしい。
階段の先には地下通信室の入口と観測室跡への階段があるけれど、コンクリートの風化?も進行して
いる。
看板等は確認出来なかったけど、これ以上は立ち入り禁止らしい。

函館山の散策路を歩いていると、自然に浸食された要塞の名残を目にする事が出来る。
擁壁のような露骨な施設から、側溝にいたるまで。
こんな山奥まで、資材を運ぶなんて、大変な労働力が必要だろうに。
この労働力を捻り出せる権力、今の「とうちゃん」には、なかなか想像がつかない。
【千畳敷】


山頂を出発して1時間ほどで、折り返し地点の千畳敷見晴台に到着です。
見晴台付近には、トイレやベンチが設置されているので安心して下さい。
ここで弁当を食べるのもいいね。
この広場から小高い丘に向かうと津軽要塞の戦闘司令所跡地がある。
2本のルートが用意されている・・・と思ったけど、数十m程で合流するので、悩む必要はない。

高台から振り返ってみると、遠くに函館山展望台を望む事が出来る。
目を凝らすと、遠く駒ヶ岳も確認できる。
あまり歩いていない気がしていたけれど、結構遠くまできたもんだ。
【千畳敷戦闘司令所】

もっと広い所を想像していたけど、意外と小さいものだ。
何処かに要塞の各所をつなぐ地下トンネルが存在していたのかな?
・・・・浪漫だ。


各砲台に電話連絡のために使用していた部屋?らしき遺構。
雰囲気あるなぁ。
【牛の背】へ向かう途中の【千畳敷砲台施設】





地下砲側庫は立ち入ることも出来るのかな?
当時の設備をしっかりと確認できる。
現在、立ち入り禁止となっている設備も、おそらく、こんな造りになっているのだろう。
【貯水池跡】

【弾廠跡】

結局、道しるべには記載されている「牛の背観測所跡地」は、よくわからなかった。
おそらく「とうちゃん」は、千畳敷と牛の背の設備と混同している気がする。
【地蔵山、千畳敷に設置された無線施設】


左側の写真に写っている無線施設。
左側が防衛庁、右が北海道開発局、真ん中がよくわからない。
本州へ向いているアンテナもある。
おそらくは、北海道の無線を本州へ送る重要な施設と思われる。
右側の写真に写っている北海道の無線局舎の設備は、一部撤去工事の最中だった。
アンテナの向きから見ると、北海道に向いている。
無指向性のアンテナは、一体なにに使用しているのだろう。
魅入っていたのは、要塞施設ばかりじゃない。
秋の色に染まりかけている、函館山の草木だって、見下ろす函館の町だって、素晴らしく魅力的!





中でも季節外れに咲いていたツツジの花が印象的だった。

でもね、花や草木の名前を知らない二人で歩いても・・・ねぇ。
「綺麗だね〜」って言葉だけで、会話が終了してしまう。
「この花は○○と言って、○や○に良くって非常食になるよ」とか、そんな会話をしてくれる人に憧
れる「とうちゃん」と「かあちゃん」です。
どうすれば、花や草木の名前を憶えれるんだろう。
とりあえず、マムシはともかく、蜂は1匹も見かけない、快適な散策でした。
みなさんも、良く晴れた秋の1日に、函館山を散策してみては?

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函館山とは、展望台のある御殿山(334m)を最高峰とする、13の山々の総称。
そして函館山に設置された津軽要塞は、明治29年頃、函館港と函館湾を守備することを目的に計画、
明治31(1898)年に薬師山砲台が起工、順次御殿山、千畳敷、立待岬などに砲台が築造されて、第2
次大戦後に廃止された要塞。
浪漫に溢れるルートは、御殿山(334m)をスタートして、入江山(291m)、つつじ山(306m)、
八幡山(295m)、千畳敷(250m)、牛の背山(288m)、一度5合目付近まで下山して、水元山(2
80m)を回り込み、再度御殿山を目指す6峰制覇ルート。
しかも、御殿山、入江山、千畳敷、牛の背では、旧津軽要塞の遺構を見学できちゃうんだよね。
なんとも男心を刺激して止まないコースの設定だ。
なお、女心の刺激まで保証するものでは無いので、特に独身の男性諸君、注意されたし。
残る6峰は、薬師山(252m)、汐見山(206m)、鞍掛山(113m)、地蔵山(286m)、エゾダテ
山(129m)、薬師山(252m)。
こちらについては、稜線をたどっての散策は、ちょっと難しいかな。
【函館山山頂】

【遠く大沼 駒ヶ岳】 【写真中央に霞む恵山】


快晴。
どうにも函館山に好かれちゃっている気がする「とうちゃん」です。
函館に住む前から数えて、何十回登ったか分からない函館山。
幸いなことに、山頂へ登った日に悪天候だった記憶がない。
しかも今日の山頂からの展望は、過去最高の見通しだと思う。
向かって左には、神の手作り「駒ヶ岳」、右手には神の住む山「恵山」を眺めることが出来た。
素晴らしい展望に、散歩気分が盛り上がってくる。
しかもしかも!ロープウェイの点検現場に立ち会う事も出来たし。

【御殿山 第2砲台遺構】



駐車場の側にあり、車でも気軽に立ち寄れてしまうスポット。
不思議に思っていた砲台跡地の壁の穴は、伝声管らしい。
ここは第2砲台・・・ということは、第1砲台は?
なんと、函館山山頂の駐車場の真下にあったそうです。
【入江山】



入江山観測所跡地に立ち寄ってみた。
人が1人、ようやく歩ける細い道。
長い草が生い茂げり、風に揺れてざわめいている。。
途中にある「マムシ、スズメバチ注意!」の看板に、心が折れそうになる。
恐怖心と闘いつつ、ようやくたどり着いた観測所。
距離にして数百mの道のりだけど、この日一番神経を削られた時間帯でした。
観測所と言うだけあるね、素晴らしい景観が展開されている。
表面に見えたコンクリートの構造物は、練習砲台の砲座跡らしい。
階段の先には地下通信室の入口と観測室跡への階段があるけれど、コンクリートの風化?も進行して
いる。
看板等は確認出来なかったけど、これ以上は立ち入り禁止らしい。

函館山の散策路を歩いていると、自然に浸食された要塞の名残を目にする事が出来る。
擁壁のような露骨な施設から、側溝にいたるまで。
こんな山奥まで、資材を運ぶなんて、大変な労働力が必要だろうに。
この労働力を捻り出せる権力、今の「とうちゃん」には、なかなか想像がつかない。
【千畳敷】


山頂を出発して1時間ほどで、折り返し地点の千畳敷見晴台に到着です。
見晴台付近には、トイレやベンチが設置されているので安心して下さい。
ここで弁当を食べるのもいいね。
この広場から小高い丘に向かうと津軽要塞の戦闘司令所跡地がある。
2本のルートが用意されている・・・と思ったけど、数十m程で合流するので、悩む必要はない。

高台から振り返ってみると、遠くに函館山展望台を望む事が出来る。
目を凝らすと、遠く駒ヶ岳も確認できる。
あまり歩いていない気がしていたけれど、結構遠くまできたもんだ。
【千畳敷戦闘司令所】

もっと広い所を想像していたけど、意外と小さいものだ。
何処かに要塞の各所をつなぐ地下トンネルが存在していたのかな?
・・・・浪漫だ。


各砲台に電話連絡のために使用していた部屋?らしき遺構。
雰囲気あるなぁ。
【牛の背】へ向かう途中の【千畳敷砲台施設】





地下砲側庫は立ち入ることも出来るのかな?
当時の設備をしっかりと確認できる。
現在、立ち入り禁止となっている設備も、おそらく、こんな造りになっているのだろう。
【貯水池跡】

【弾廠跡】

結局、道しるべには記載されている「牛の背観測所跡地」は、よくわからなかった。
おそらく「とうちゃん」は、千畳敷と牛の背の設備と混同している気がする。
【地蔵山、千畳敷に設置された無線施設】


左側の写真に写っている無線施設。
左側が防衛庁、右が北海道開発局、真ん中がよくわからない。
本州へ向いているアンテナもある。
おそらくは、北海道の無線を本州へ送る重要な施設と思われる。
右側の写真に写っている北海道の無線局舎の設備は、一部撤去工事の最中だった。
アンテナの向きから見ると、北海道に向いている。
無指向性のアンテナは、一体なにに使用しているのだろう。
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Posted by 「とうちゃん」 at 06:15│Comments(2)
│LOVE 函館
この記事へのコメント
何十年も生まれ育ったスナ婆は
とうちゃんさんのお陰で歴史の勉強ができて
感謝です!尊敬します!
30年ほど前(笑)
息子と千畳敷にハイキング♪
只 漠然とこの風景を見ただけですよ(笑)
天候に恵まれて素晴らしい写真がいっぱいですね~
・・・花や木の名前、
教えてもらうんですが
三歩進むと忘れる鳥頭の持ち主の婆です・・・
とうちゃんさんのお陰で歴史の勉強ができて
感謝です!尊敬します!
30年ほど前(笑)
息子と千畳敷にハイキング♪
只 漠然とこの風景を見ただけですよ(笑)
天候に恵まれて素晴らしい写真がいっぱいですね~
・・・花や木の名前、
教えてもらうんですが
三歩進むと忘れる鳥頭の持ち主の婆です・・・
Posted by スナ婆 at 2012年10月28日 11:09
スナさん、おはようございます。
スナさんのため、いつも心を込めて?書かせてもらっていますよ。
いつもいつも、アリガトウございます。
そうなんですよ、「とうちゃん」も花や草の名前を教えてもらっても、片っ端に忘れていく特技を持っています。
憶えられる人が羨ましいです。
スナさんのため、いつも心を込めて?書かせてもらっていますよ。
いつもいつも、アリガトウございます。
そうなんですよ、「とうちゃん」も花や草の名前を教えてもらっても、片っ端に忘れていく特技を持っています。
憶えられる人が羨ましいです。
Posted by とうちゃん
at 2012年10月31日 05:48

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