半熟で食べる自家製干し柿が美味すぎて
ちょっと昔の話だけど。
家の前に大きな渋柿の木が植えられていたんだ。
誰一人、たわわと実る柿を採ることはなかった。
熟して落ちてくるだけの柿の実。
それを見ていた「とうちゃん」は。
過ぎゆく秋の切なさと、食に対する情熱を感じていたある日。
採ってみたんだよね渋柿を。
試しに作ってみたんだよ干柿を。
皮をむいたり、熱湯消毒したり、ヒモに吊したりと意外に手のかかる作業だ。
1週間以上経つと、表面が堅くなってくるので、優しく揉んであげる。
この頃からだろう、柿が愛おしくなってくるのは。
我慢できずに、1つ試食してみた。
1/3熟って言えばつうじるかな?
半熟よりもジューシーで、柿のフレッシュさが残りつつ、甘みが凝縮し始めている。
柿の渋みなんて、全然感じない。
2週間を超えると柿も半熟になる。
この状態も美味しいんだよね。
作っている人しか味わえない、味の変化。
変化を続ける柿は、もう我が子のようなものだ。
4週間近く経つと、干し柿になってしまう。
ずっしりとした、強い甘みが詰まった干し柿。
【かぼちゃ団子と干し柿】
【干し柿と芋焼酎】
秋の味覚「かぼちゃ団子」と一緒に食べるのも美味しいけれど。
芋焼酎のつまみとして、山椒の佃煮を合わせて食べたら、お酒が進むこと!
昔のアルバムをめくりながら、「とうちゃん」がお送りしました。
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